製作・施工の仕事の流れ2021年10月07日
ロートアイアンのよし与工房の製作・施工に関する仕事の流れは、まず最初に本社とサテライトエ房において、単体あるいはパーツに分けてロートアイアンを製作いたします。次にそれらの組み立て、アッセンブリーを行います。その後防錆処理や塗装、下地処理を施した上で出荷、運搬いたします。その後現場において製作されたロートアイアンを取り付けるための工事を行い完了となります。
ロートアイアンのよし与工房の製作・施工に関する仕事の流れは、まず最初に本社とサテライトエ房において、単体あるいはパーツに分けてロートアイアンを製作いたします。次にそれらの組み立て、アッセンブリーを行います。その後防錆処理や塗装、下地処理を施した上で出荷、運搬いたします。その後現場において製作されたロートアイアンを取り付けるための工事を行い完了となります。
ロートアイアンのよし与工房の仕事の領域と可能性は、
「Ornamental Metal Works in Architecture」というフレーズによって最も適切に表現されています。
建築のオーダーに応えて、装飾、すなわち「姿かたち」の目的物を金属で造る仕事です。
当然機能性にもお応えします。
工芸こそが「姿・かたち」の目的物の本質です。工芸は製作技法とデザインが人格的に不可分であることが特徴で、それを一つの企業の生産システムとして実現させることを目標として来ました。そうして、現代における進歩した建築の生産システムに適応する努力を重ねています。
ロートアイアンのよし与工房では徒にアートを標榜しません、アート性は第三者の評価によるものと考えています。
ロートアイアンは普段、どのようなお手入れをすればよいでしょうか。
基本的にはロートアイアンの汚れを落とすこととグリスを塗っておくのがよいでしょう。
表面の汚れで気になる箇所があれば、中性洗剤と自動車用のウエスとを使用して軽く拭き取ればキレイになります。ロートアイアンの中でも、稼動部があるもの、例えば門扉等に対しては、円滑に稼働させるために、定期的にグリスを塗っておくようにしましょう。
ロートアイアンに関する営業、デザイン、設計の部門はよし与工房本社(京都・亀岡市)と東京支社(品川区)、大阪営業所の3箇所において業務を行っています。
ロートアイアンに関する営業、デザイン、設計部門の業務のテリトリーは全国一律ですので、お客様はそれぞれの都合で、いずれかに依頼することができます。
装飾が施されたフェンスや門扉、小物などのロートアイアンは元々は手作業で、金属加工の塑性加工法の一種である鍛造によって製作されていました。
鍛造とはハンマー等を用いて金属を叩いて圧力を加えることによって、金属の内部にある隙間を無くし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高め、さらに目的とする形状に成形するというものです。鍛造は昔から銃の銃身や刃物などを製造するための技法として利用されてきました。
鍛造には、成形を結晶温度以下の常温で行い、出来上がった製品の寸法精度が優れている冷間鍛造と、鋳造の改善工法であり、半凝固状態で加圧する溶湯鍛造、再結晶温度以上の高温に加熱して素材の変形抵抗を減少させ成形する熱間鍛造があります。
鍛造を行う際には、スプリングハンマーやエアハンマー、トランスファープレス、液圧プレス、機械プレスなどの機具が用いられます。
ロートアイアンのよし与工房の営業・デザインに関する仕事の流れは、まずお客様から建築実態の提示をいただきイメージ操作、デザインコンセプトを策定いたします。次に、ロートアイアンのデザインについてのプレゼンテーションを行うために必要となるデザインを制作いたします。そしてその後、製作図面を制作したり、実施デザインのドロウイングを行ったり、建築取り合い図面を制作いたします。
よし与工房のロートアイアンの生産拠点は京都・亀岡市にある本社工房です。ここにはロートアイアン製作のための大型機械類や特殊設備、塗装工場が設置されており、さらに、設備と技術の補完業務を行うサテライトエ房、補完業務を行う大阪工場など、各地にその他協力工場があります。
ロートアイアンの製作スタッフは本来一人で仕事が出来る工芸の職人です。工場労働者ではありませんから本社工房で一人前に育った人の多くは自分の工房を持ち独立します。そうして経済面でも、技術・設備の面でも本社工房と一体になった生産システムを構成します。これは当社独自のサテライト工房システムで、手工芸的生産の量的、質的生産力に大きく貢献しています。
完全に同一の物が造れるということは工業製品における窮局の理想といえるでしょう。その製造する物の精度如何によって製品の機能が保証されるからです。しかしその一方では、人間が自然の生産の手法を用いて直接手で物を造るという、自然物と同様の意味の姿に価値を求める世界もあります。これが工芸の価値観というものです。工芸の分野に高度な工業技術を利用する手法は始まったばかりであり、まだまだ未知の領域が広がっています。工芸とハイテクは決して矛盾するものではなく、ただ工芸というものは工業と同様の技術評価では扱えないというだけです。
人間の手による全ての製作物は結果として、人間そのものを含めて、自然の中に存在することになります。ロートアイアンにおける、人間に優しい、自然に優しい金属の在り方、未来に通じる金属工芸はこれからも発展し続けていきます。
ロートアイアンに使用する鉄は1,000度から1,300度を少し越えたぐらいの比較的広い温度帯で溶けることなく軟化状態を保ちますが、鉄以外の金属では、この軟化状態を保てるのはごく狭い温度帯においてのみです。このような突出した特性を鉄だけ有しているのです。それゆえに、ロートアイアンの製作のように、人間が直接ハンマーなどの道具を用いて金属をフォーミングすることが可能な金属材料として、鉄は最適と言えるでしょう。このような鉄の特性は、電気抵抗熱やガスバーナーを利用した切断、溶接や、鉄の特性を熱処理によって変化させる「焼き入れ」のような加工が容易であるという点においても他の金属よりも優れているのです。
ロートアイアン等の建築的な金属工芸を製作する方法について、鋳造という方法を採用するか、二次製品材料を加工して製作するかという問題があります。基本的にこの問題は製作物のコンセプトに関係することであり、鋳造部品を製作することは経済的な面からも有利な点がありますが、この場合においては、鉄部材との溶接の適性や鋳造品の強度等の諸条件から、ダクタイルなどのような優れた特性の材質による鋳造がメリットがあるといえるでしょう。
ところで、ロートアイアン等の建築的な金属工芸の製作において部材の選定が重要である理由は、それがデザインをするにあたり構想されるコンポジションの表現と決定に関して、最も繊細に拘わる要素であるという点にあります。具体例を挙げるならば、金属の部材は立体的であり、フラット・バーにしても厚みあるため、平面図面上のコンポジションで判断する場合において特に注意が必要で、どんな小さな部分でも、常に立体的な視覚によってイメージする必要があります。また、部材の薄さや厚さは微妙にその量感、質感に反映します。特に板状のものやパイプ類、中空のものなどの厚みを決定することは、当然のことながら構造上の剛性への配慮はあるとしても、表現上の要素としてもとても重要です。