工芸的製作方式としてのロートアイアン2014年04月02日
ロートアイアン製作のための基本的な道具立ては、熱した鉄を扱う火挾みとそれを叩くハンマー、さらに台として使用するアンビル、鉄を熱して軟化させるためのコークス勉、それに様々な目的のために使用する刃物と治具、などです。有史以来、このように道具を使用して直接手で鉄を加工する手法は、あまり変わっていないことでしょう。しかし道具とは、肉体から動力を得て直接人間が手を通して、作業を行うものといえますが、この道具をエンジンなどの機械的な動力によって補助させることは、ロートアイアンの製作をとても効率的にします。さらに、より高度な機械やハイテク技術の利用については、゛手仕事の意味″との関連で、金属工芸の分野における大命題です。一ついえることは、単純に機械化を排除して手仕事を保護するといった姿勢では産業としてなりたたないということです。