ロートアイアンに関する設計と製作の実際2014年02月05日
金属に関する建築工芸において製作と設計の実践的な面についてのことなのですが、現在、金属工芸が多大な変化を遂げていると思われます。そしてその原因は、建築技術それ自体が大きく変化、発展していくにつれて、それに対応したり、新しい加工技術や素材がべースなっている点にあります。
金属工芸の設計の中でも建築的なものの場合、使用部材の選定が特にデザイン面で重要となります。金属素材は、パイプや線、バー(棒状)、形鋼、板などの二次製品の形状で流通しているのが通常です。もちろん特殊な二次製品については製鉄メーカーに大きなロットで別注することもありますが、普通、金属製品はこれらの二次製品を三次的に加工したうえで次の段階の製品が造られます。ただ、鋳造品のように、溶解した金属によって製作するものもあります。