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ロートアイアンとはどんなものですか? ロートアイアンの老舗メーカーよし与工房がお答えします。

ロートアイアンとは本来ヨーロッパの伝統的な鍛鉄工芸で、日本において最も早くロートアイアンを導入し、特化した専門分野を確立した老舗メーカー企業がよし与工房です。国内のあらゆる地域のプロジェクトや建築工事に採用され、広く活躍の場を与えていただきました。本場である海外においてもロートアイアンの本質的な理解に基づく品質と創造的なデザインは高く評価されています。

よし与工房では受注販売の特約代理店制を採用しており、建築関連の製品はオーダーメイドであり既製品は存在しません。
当社が制作を受注することを前提としてお客様に対するプレゼンテーションのためのデザインや積算、設計のサポートをさせていただきます。

詳しくは ロートアイアンとは をクリックしてご覧ください。
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ロートアイアンをご存知ですか?

フランス ナンシーのバロックゲート ロートアイアン元々、鍛鉄、練鉄と訳されるロートアイアン(Wrought Iron)は西欧の文化として発展して来たものです。工業化が進んだ現在以前の時代においては、鉄製品の製造は手作業による鍛造によることが主流でした。 このような時代において、様々な鉄製品、たとえば武器や生活の道具をはじめ、建築の分野においても手工芸鍛造による装飾エレメントが発達していきました。

現在は鉄を加工するための技術はそのような時代から比べると格段に進化し、その大半が工業製品です。 しかし西欧で発展した鉄の装飾デザインの価値観は、その後も西欧文明の伝播と共に世界的に拡散し、現代においてもロートアイアン(Wrought Iron)として継承されています。 伝統的な西欧の手工芸鍛鉄によるデザインの表現です。

現代においてもその基本は手工芸です。もちろん工業技術の合理的な生産への活用は当然必要とされるのですが、デザインの表現と質的な価値を造り出すためには熟練した技術とロートアイアン(Wrought Iron)に対する本質的な理解がどうしても不可欠なのです。

18世紀 フランス王朝の会談 ロートアイアンロートアイアン(Wrought Iron)は単なる昔の方式の製作法の再現では断じてありません。人類の物造りの原点である手工芸鍛鉄は、中世に誕生し、近世、アールヌーボ、アールデコの時代を経て、さらに時代の価値観として生き続けています。

13世紀フランスのスタンプワーク ロートアイアン『Wrought Iron』と云う英語ですが、『Wrought』は『work』動詞の過去、過去完了の古い活用形です。
『Wrought』自体、加工した、鍛えた、細工したと云った意味があります。
『Wought Iron』 は人間が肉体の労働でもって鉄に働きかいろいろな形や品物を力強く造りだしていくイメージが感じられます。

ロートアイアンは原則的にオーダーメイドの世界です。

ロートアイアンは炉の中でソリッドの鉄材(板材、鉄の棒材等)を熱した上で軟化させ、その後様々な治具や工具を用いて成形していくものです。その点でロートアイアンは基本的に鍛冶屋が行う作業と類似しているといえますが、製作の目的となる物は建築と生活の装飾品がメインです。当然、ロートアイアンにおいても機能性は求めますが手仕事による表現と装飾性に特化していることから工芸であることが本質的です。
また、ロートアイアンは型に溶解した金属を流し込んで造形する製法である鋳造と類似していて紛らわしいとされることがありますが、それは元々ロートアイアンによって表現されたデザインをコピーしているためです。ロートアイアンは設計段階において自由に構造上の必然性やデザインの表現に適合した部材の質や強度を選択でき、この点で鋳造よりも造れるものの範囲と可能性は遙かに大きいと言えます。

ロートアイアンは英語では「WROUGHTIRON」と記述され、WROUGHTは英語のWORK動詞の古い形の過去、過去完了形です。人間が鉄に対して腕力で働きかけている印象をよく表現していますね。ロートアイアンでも同一の物を量産することは可能ですが、単に量産するだけなら鋳造の方が効率的な場合もあることでしょう。オンリーワンの物、設置される施設のコンセプトにマッチする個性的なデザインを希望する場合は、ロートアイアンを選ぶべきでしょう。

ロートアイアンの注文は完成品を評価して購入するわけではなく、メーカーの設計やデザインの能力が大きく影響します。
先ずは設置する施設のコンセプトを的確にデザインする能力が必要です。そのためにはロートアイアンに関する専門的な能力はもちろんのこと、当社では長年の蒐集と研究によるロートアイアンのデザインライブラリーを駆使してデザインコンセプトの策定を行います。
ロートアイアンのデザインは画それ自体が立体物として構造化さなければならない点において二次元的なグラフィックとは異なっています。
この点が機能的な構造物と芸術としての絵の両者が備わったロートアイアンの特色といえるでしょう。ロートアイアンの設計とデザインの技術と本質は、どのようにして画と構造を一体のものとして成立させるかという点にあります。

ロートアイアンは端的に言えば、『グローバルスタンダードの工芸』といえるでしょう。日本において明治時代に煉瓦やタイル等の他、西洋建築における素材や技術が数多く導入されました。そのような素材や技術の大半はその後、日本独自の建材や技術として発展してきました。ロートアイアンにつきましても当時として必要な技術として導入されたのでしょうが、なぜか、その後日本では産業として発展することはありませんでした。そのようになってしまった原因の一つとして考えられるのは、ロートアイアンが純粋に手造りの仕事であったことから、その後の日本の工業化の流れに乗れる条件を備えていなかったという点が挙げられますが、しかし当時日本の製造業は総て手仕事であり、その後工業化しなかったものでも文化の基盤に支えられた高い芸術性をもつものは工芸となり伝統産業として現在も存続しています。とすれば当時のロートアイアンは欧米では文化の基盤に支えられた立派な伝統産業でありましたが日本においては文化の基盤を欠いた手作業であったため、伝統産業にはなりえなかった可能性もあります。

今から約35年前、私がロートアイアンの本格的な導入に取り掛かった当時のコピーは『ロートアイアンと言う言葉をご存じ無いと思いますが』から始まっています。戦後の日本は第二の文明開化とも言えます。改めて西欧の文化、生活様式がどっと入って来ました。誰もが海外旅行する時代となり、生活の文化もスタイルもグローバル化が大きく進みました。今になって日本のロートアイアンもグローバルスタンダードの工芸産業として復活したかのように見えます。しかしあまりにも時間のスピードが速すぎてロートアイアンという言葉が今や独り歩きしかねないのです。これは我々がロートアイアンの文化と伝統を持たない宿命とも思えるのですが、私はロートアイアンが建材や商品の単なるカテゴリーの問題として矮小化された理解に陥ることを恐れるのです。ロートアイアンは有史以来の人間と鉄の関わりの原点から出発して、十数世紀に及ぶ西欧の建築文化を支え近代の工業化時代をも生き抜いてきました。今日は紛れも無く機能主義偏重の時代です。どちらかと言えば、『姿かたちの価値観』に軸足を置くロートアイアンはむしろこのような時代に出会うことによって、かえって大きな可能性の広場に引き出されようとしているのです。

『ロートアイアンで何が出来るか』これが次の命題です。あらゆる工業技術を使っても、基本は手造りでアイデアを形にする、アート性の表現と、勿論ファンクションも実現する。これがロートアイアンの目指す可能性の世界です。その為には今こそ正統なロートアイアンとは何かということについて、ユーザーにも設計者にも流通の分野に於いても正しく理解していただきたいのです。やっと日本の文化として根付きかけているロートアイアンなのですから。

ロートアイアンの更に詳しい内容については当社刊行『ロートアイアン読本』(¥1000)をご覧ください。

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よし与工房の建築関連の製品には既製品はありません。オーダーメイドによる受注販売の特約代理店制を採っています。当社が制作を受注することを前提にユーザーに対すプレゼンテーションのためのデザイン、設計、積算のサポートをさせていただきます。ロートアイアンのお問い合わせはこちら

よくいただくご質問

ロートアイアンと鋳物は同じものですか?

本物のロートアイアンは炉によって鉄を熱して軟化させ、ハンマーとアンビル、その他に色々な治具を使って、手加工で造形して行くのが基本です。
効率化のために行程のなかで機械も合理的に使います。
これに対し鋳物は金属を溶解して型に流し込んで製品をつくるもので、制作方法が全く異なります。

ロートアイアンも鋳物も殆ど同じ製品を製造できますか?

基本的には製造方法が違うだけでなく、作れるものにもそれぞれ、得意、不得意があって現実にはそれぞれの特徴を生かした製品分野があります。
しかしロートアイアンのデザインを擬した型による鋳物が製造されていますので、本物のロートアイアンと正しく判別していただく必要があります。
鋳物の生産は型によるものですが、ロートアイアンは製造方法と造形の可能性そのものがデザインソースであり、この点が大きな特徴で評価されているところです。

ロートアイアンのお話

絞り加工

絞り加工とは、金属板一枚に対して加圧し、凹状に絞り込んで加工し、容器の形状にする加工法であり、板金加 ... 続きを見る

難削材料

難削材料とは、硬くて削りにくく、加工するのが困難な材料あるいは素材のことをいいます。難削材料には引火 ... 続きを見る

ラップ加工

ラップ加工とは研磨方法の一種で、加工の対象物をラップ盤という平面の台上に設置し、加工対象物の研磨面と ... 続きを見る

熱処理

熱処理とは、金属等に対して熱を加えたり冷やしたりすることによってその素材の性質や硬度を変化させること ... 続きを見る

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