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ロートアイアン

ロートアイアンをご存知ですか?2013年06月04日

フランス ナンシーのバロックゲート ロートアイアン元々、鍛鉄、練鉄と訳されるロートアイアン(Wrought Iron)は西欧の文化として発展して来たものです。工業化が進んだ現在以前の時代においては、鉄製品の製造は手作業による鍛造によることが主流でした。 このような時代において、様々な鉄製品、たとえば武器や生活の道具をはじめ、建築の分野においても手工芸鍛造による装飾エレメントが発達していきました。

現在は鉄を加工するための技術はそのような時代から比べると格段に進化し、その大半が工業製品です。 しかし西欧で発展した鉄の装飾デザインの価値観は、その後も西欧文明の伝播と共に世界的に拡散し、現代においてもロートアイアン(Wrought Iron)として継承されています。 伝統的な西欧の手工芸鍛鉄によるデザインの表現です。

現代においてもその基本は手工芸です。もちろん工業技術の合理的な生産への活用は当然必要とされるのですが、デザインの表現と質的な価値を造り出すためには熟練した技術とロートアイアン(Wrought Iron)に対する本質的な理解がどうしても不可欠なのです。

18世紀 フランス王朝の会談 ロートアイアンロートアイアン(Wrought Iron)は単なる昔の方式の製作法の再現では断じてありません。人類の物造りの原点である手工芸鍛鉄は、中世に誕生し、近世、アールヌーボ、アールデコの時代を経て、さらに時代の価値観として生き続けています。

13世紀フランスのスタンプワーク ロートアイアン『Wrought Iron』と云う英語ですが、『Wrought』は『work』動詞の過去、過去完了の古い活用形です。
『Wrought』自体、加工した、鍛えた、細工したと云った意味があります。
『Wought Iron』 は人間が肉体の労働でもって鉄に働きかいろいろな形や品物を力強く造りだしていくイメージが感じられます。

ロートアイアンは原則的にオーダーメイドの世界です。

ロートアイアンは炉の中でソリッドの鉄材(板材、鉄の棒材等)を熱した上で軟化させ、その後様々な治具や工具を用いて成形していくものです。その点でロートアイアンは基本的に鍛冶屋が行う作業と類似しているといえますが、製作の目的となる物は建築と生活の装飾品がメインです。当然、ロートアイアンにおいても機能性は求めますが手仕事による表現と装飾性に特化していることから工芸であることが本質的です。
また、ロートアイアンは型に溶解した金属を流し込んで造形する製法である鋳造と類似していて紛らわしいとされることがありますが、それは元々ロートアイアンによって表現されたデザインをコピーしているためです。ロートアイアンは設計段階において自由に構造上の必然性やデザインの表現に適合した部材の質や強度を選択でき、この点で鋳造よりも造れるものの範囲と可能性は遙かに大きいと言えます。

ロートアイアンは英語では「WROUGHTIRON」と記述され、WROUGHTは英語のWORK動詞の古い形の過去、過去完了形です。人間が鉄に対して腕力で働きかけている印象をよく表現していますね。ロートアイアンでも同一の物を量産することは可能ですが、単に量産するだけなら鋳造の方が効率的な場合もあることでしょう。オンリーワンの物、設置される施設のコンセプトにマッチする個性的なデザインを希望する場合は、ロートアイアンを選ぶべきでしょう。

ロートアイアンの注文は完成品を評価して購入するわけではなく、メーカーの設計やデザインの能力が大きく影響します。
先ずは設置する施設のコンセプトを的確にデザインする能力が必要です。そのためにはロートアイアンに関する専門的な能力はもちろんのこと、当社では長年の蒐集と研究によるロートアイアンのデザインライブラリーを駆使してデザインコンセプトの策定を行います。
ロートアイアンのデザインは画それ自体が立体物として構造化さなければならない点において二次元的なグラフィックとは異なっています。
この点が機能的な構造物と芸術としての絵の両者が備わったロートアイアンの特色といえるでしょう。ロートアイアンの設計とデザインの技術と本質は、どのようにして画と構造を一体のものとして成立させるかという点にあります。

ロートアイアンは端的に言えば、『グローバルスタンダードの工芸』といえるでしょう。日本において明治時代に煉瓦やタイル等の他、西洋建築における素材や技術が数多く導入されました。そのような素材や技術の大半はその後、日本独自の建材や技術として発展してきました。ロートアイアンにつきましても当時として必要な技術として導入されたのでしょうが、なぜか、その後日本では産業として発展することはありませんでした。そのようになってしまった原因の一つとして考えられるのは、ロートアイアンが純粋に手造りの仕事であったことから、その後の日本の工業化の流れに乗れる条件を備えていなかったという点が挙げられますが、しかし当時日本の製造業は総て手仕事であり、その後工業化しなかったものでも文化の基盤に支えられた高い芸術性をもつものは工芸となり伝統産業として現在も存続しています。とすれば当時のロートアイアンは欧米では文化の基盤に支えられた立派な伝統産業でありましたが日本においては文化の基盤を欠いた手作業であったため、伝統産業にはなりえなかった可能性もあります。

今から約35年前、私がロートアイアンの本格的な導入に取り掛かった当時のコピーは『ロートアイアンと言う言葉をご存じ無いと思いますが』から始まっています。戦後の日本は第二の文明開化とも言えます。改めて西欧の文化、生活様式がどっと入って来ました。誰もが海外旅行する時代となり、生活の文化もスタイルもグローバル化が大きく進みました。今になって日本のロートアイアンもグローバルスタンダードの工芸産業として復活したかのように見えます。しかしあまりにも時間のスピードが速すぎてロートアイアンという言葉が今や独り歩きしかねないのです。これは我々がロートアイアンの文化と伝統を持たない宿命とも思えるのですが、私はロートアイアンが建材や商品の単なるカテゴリーの問題として矮小化された理解に陥ることを恐れるのです。ロートアイアンは有史以来の人間と鉄の関わりの原点から出発して、十数世紀に及ぶ西欧の建築文化を支え近代の工業化時代をも生き抜いてきました。今日は紛れも無く機能主義偏重の時代です。どちらかと言えば、『姿かたちの価値観』に軸足を置くロートアイアンはむしろこのような時代に出会うことによって、かえって大きな可能性の広場に引き出されようとしているのです。

『ロートアイアンで何が出来るか』これが次の命題です。あらゆる工業技術を使っても、基本は手造りでアイデアを形にする、アート性の表現と、勿論ファンクションも実現する。これがロートアイアンの目指す可能性の世界です。その為には今こそ正統なロートアイアンとは何かということについて、ユーザーにも設計者にも流通の分野に於いても正しく理解していただきたいのです。やっと日本の文化として根付きかけているロートアイアンなのですから。

ロートアイアンの更に詳しい内容については当社刊行『ロートアイアン読本』(¥1000)をご覧ください。

ロートアイアンお取引のご案内

よし与工房の建築関連の製品には既製品はありません。オーダーメイドによる受注販売の特約代理店制を採っています。当社が制作を受注することを前提にユーザーに対すプレゼンテーションのためのデザイン、設計、積算のサポートをさせていただきます。ロートアイアンのお問い合わせはこちら

類似製品2013年06月03日

ロートアイアンの類似製品として、鋳造アルミを用いたロートアイアン風建材というものがあります。溶解した金属を型に流し込んで製造するもので、複雑な構造をもち、細かい造作が施されたロートアイアンには適しません。家具や門扉などの規格化が容易な製品によく用いられています。
また、アルミを鉄の代用品として用いて製造したロートアルミというものもあります。作業の内容等はロートアイアンとほぼ同様ですが、錆びにくく軽量であるという利点があります。しかし、原材料費が高く、溶接が困難であることから細かな造作を施すことには適していないという難点もあります。
さらに素材としてステンレス鋼を用いたものもありますが、アルミと同様の難点があり、やはり細かな造作を施すことには適していないといえるでしょう。

ロート‐アイアン 【wrought iron】=れんてつ【錬鉄】

錬鉄は、鉄の一種で、日本独自の和鉄製造法によっても製造されていましたが、ほとんどが西欧のパドル炉で製造されていた鉄のことをいいます。

錬鉄の特徴は中に鉱滓含有量が多く含まれている点にあり、その量は3~4%に及びます。錬鉄は半溶融状で、鋼製造の場合と比較して低い温度で製造されるため純度が高くなります。

製鉄・製鋼


鋳鉄と鋼とは可鋳性、鍛延性、炭素濃度によって区別します。また両者は半溶融状態で製造された場合には、 焼入性があるかないかで、錬鉄と錬鋼区別します。しかし、このような区別は必ずしも明確に定まっているとはいえません。

鍛金

多くのブロンズや銅は鋳造することによって用いられますが、中には鍛造で用いられることもあります。鉄の鍛造については多くの場所で行われてきましたが、金や銀、ブロンズ、銅と比較すると、工芸品などとして用いられるよりも日常品や武器、道具、農具に用いられてきました。

ロートアイアンの製品2013年06月02日

フラワーボックス

ヨーロッパの街並みの窓辺には、いつも沢山の花々が飾られています。窓辺を華やかに演出します。

コーナー飾り

軒下に添えて玄関先を豪華にしたり、梁と壁のコーナーに飾りつけます。

インテリア

・シャンデリア ・・・ロートアイアン製シャンデリア
・シーリングライト・・・リビングなどを鮮やかに照らします
・ブラケットライト・・・廊下や階段の補助照明
・ティファニーランプ ・・・少し照明を落とした室内

エクステリア

・ポール灯・・・道路やガーデン、玄関先
・エクステリア灯・・・ 門灯やガーデン、街灯

門扉

鍛鉄"ロートアイアン"オリジナルの特注門扉

フェンス

重量感のあるフェンスでヨーロッパの雰囲気

手すり

重量感のある手すりは、ヨーロッパの雰囲気

面格子&フラワーボックス

ロートアイアン製面格子や ロートアイアン製花台

サイン&ブラケット

英国製のレジン、木製等様々な素材有ります。

特注ショップサイン

ロートアイアン製、木製、レジン製など・・・

ロートアイアン製サインブラケット

サインプレート

ハングブラケット

棚受け&コーナー飾り

・棚受け・・・おしゃれに変身
・コーナー飾り・・・軒下に添えて玄関先が豪華になります。

アイアン製 小物

・ラッチ&丁番
・ドアノッカー&フック
・バスルーム&キッチン小物
・暖炉用品&カーテン小物

ドアハンドル&取手

・ドアハンドルでアンティークなドアに・・・
・取手・・・押板、クリップボール、キャビネットハンドルなど・・・

パネル

ロートアイアンパネルは、面格子、パーテション、框扉の装飾など・・・

庇(ひさし)

ロートアイアン製庇(キャノピー)は、門扉とともに建物のファサードを飾り、印象的で建物を美しく引き立てます。

アイアンパーツ(部材)
ロートアイアンの部材をパーツとして加工します。

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