ロートアイアンなどを製作するための優れた金属素材である鉄には錆びやすいという欠点がありますが、それを克服するため、コールテン鋼(U.S.スチールの商標)が開発され、広く利用されるようになりました。コールテン鋼は表面層に錆が発生するものの、それが内部に進行する性質を改善したもので、ごくわずかな銅やその他の各種金属を鉄の中に不純物として合金化したものです。これを上手く利用することで、屋外においても鉄そのものの表情を生かしたロートアイアンなどの製品を造ることができるようになりました。また建築工芸の世界においても、とても魅力的な新種の素材といえるでしょう。