ロートアイアン等に使用する金属素材とその加工技術2014年02月17日
ロートアイアン等の建築的な金属の装飾工芸は、元来鉄を素材として西欧で始まりましたが、近代になると今までにない新たな金属素材が開発され、今では工芸的な素材としてもアルミニュウム、ステンレス・スチール、コールテン鋼等の金属が積極的に使用されるようになりました。
これらの新しい金属素材の工芸的な表現の開発やその取り扱いが今後の問題であるといえるでしょう。それらの金属は、本来、軽量であることや、錆びにくいといった素材としての機械的、物理的性能を目的として開発され、発達してきたものなので、鉄の代替品として取り扱われてきた面があります。しかし、さらに工芸的、美術的により優れた新しい表現を引き出せる余地は金属そのものの特性ゆえにまだ存在するものと思われます。