企業活動としてのロートアイアン等の製作2014年01月27日
仮に、工芸品を制作するために必要な特性が全て備わっている人が個人として存在して入れば、その人物は数少ない、ロートアイアン等を製作する作家として成功者となりうる人といえるでしょう。しかしたとえそのような人物が存在したとしても、携わる仕事のスケールによっては他者の協力が必要となります。企業活動として行われる工芸の仕事というものは、始めからいかなるスケールの仕事にも対応できて、しかも同じかあるいはそれ以上の品質の商品を継続的に提供して企業を発展させていかなければなりません。そのためには、イメージを構成してビジュアル化する人、蓄積されたノウハウを応用し、マニュアルを選択してデスクワークをする人、熱意をもって飽きることなく仕事をする人が必要で、されにそれらの総合的な力と人数の配分も重要です。そしてそれらを前提とした上で手仕事の味の表現、工芸としての質を管理していく必要があります。