ロートアイアンの歴史(3)2013年12月10日
15世紀になると、13世紀までの植物の曲線的なデザインはなくなり、当時のゴシック建築様式の影響からか、新技術が装飾様式に導入され、角材をメインにした重厚でスクウェアーなデザインが中心となりました。
16世紀になってもゴシック調は続きますが、16世紀の後半になるとルネッサンスに通じる変化が見られます。また、15世紀から使われ始められたねじりの技法は、16世紀になるとさらに発展し、17世紀になると広く使用されるようになりました。
17世紀にはその初期からルネッサンスの影響により、平面的なPlate Iron Scrollが流行し、シルエットのような装飾効果がブームになりました。後期にはバロック・ロココスタイルが流行し、アカンサスの葉やイチハツ、美しい唐草の模様がモチーフに現れるようになりました。