ロートアイアン等の技術者の特性2014年01月14日
よし与工房は京都郊外の亀岡市にある建築的鉄工芸であるロートアイアンの仕事の生産母体の企業です。さらに、海外の調査研究および資料の蒐集を、研究専門のスタジオである南沢装飾美術研究所が行っています。
手工芸に関する技術者にとって器用であることが重要であることは当然ですが、器用といっても手先の器用さと頭脳の器用さという二つの局面があります。また、イメージの受信能力やその記憶力、構成能力、さらに記憶されたイメージを分解して再構築する能力といったイメージ能力も人間の個体的特性として個々人に偏在しています。
イメージを分析したり分解する能力と再構成の能力はクリエーティブな能力や創造性という場面において必要となります。というのも、誰しも他者の影響や助けを受けることなく全く新しい物を想像することはできず、いかなる発明や発見も、その者に記憶された情報を分析したり、分解したり、さらにそれらを再構成したりするためのほんの少しのヒントを発見することで達成されるのです。