ロートアイアンと鋳物は同じものですか?2011年11月02日
本物のロートアイアンは炉によって鉄を熱して軟化させ、ハンマーとアンビル、その他に色々な治具を使って、手加工で造形して行くのが基本です。
効率化のために行程のなかで機械も合理的に使います。
これに対し鋳物は金属を溶解して型に流し込んで製品をつくるもので、制作方法が全く異なります。
本物のロートアイアンは炉によって鉄を熱して軟化させ、ハンマーとアンビル、その他に色々な治具を使って、手加工で造形して行くのが基本です。
効率化のために行程のなかで機械も合理的に使います。
これに対し鋳物は金属を溶解して型に流し込んで製品をつくるもので、制作方法が全く異なります。
基本的には製造方法が違うだけでなく、作れるものにもそれぞれ、得意、不得意があって現実にはそれぞれの特徴を生かした製品分野があります。
しかしロートアイアンのデザインを擬した型による鋳物が製造されていますので、本物のロートアイアンと正しく判別していただく必要があります。
鋳物の生産は型によるものですが、ロートアイアンは製造方法と造形の可能性そのものがデザインソースであり、この点が大きな特徴で評価されているところです。
ロートアイアンは本来がヨーロッパの伝統工芸です。
そのルーツは人類の有史以来のもので、ヨーロッパの近世に発達し、西欧文明の伝播に伴って世界中に広がって行きました。
むしろ日本の場合、関心を持たされたのが新しいのです。
ロートアイアンは鉄材の性質を生かして手作業で形を造るので、造る手先からデザインのヒントが生まれ、それが普遍化して伝統的なデザインエレメントが完成し、受け継がれて来たのです。
ヨーロッパでは王朝時代、バロック、アールヌーボ、アールデゴなど、時代のデザインスタイルによって変化、発展して来ました。また、地域、民族の文化によるバリエーションも見られます。
決してそうではありません。正しく下地処理して塗装したもの、更に亜鉛メッキの下地処理をほどこしたものは安心して使えます。
また、ソリッドの鉄材を使ったものは、メンテナンスさえ良ければ半永久的に使用に耐えます。欧州では17世紀のものが今も使われています。